傷や汚れのある壁だけを直したいけれど、部屋全体の壁紙を張り替えるほどではない。そんなときは、一面だけの張り替えも選択肢になります。
ただし、新しい壁紙と残す壁紙の色や柄、下地の状態によって、仕上がりの見え方は変わります。一面だけ張り替えるときは、「周囲と揃えたい」のか、「違う色を使って印象を変えたい」のかを分けて考えると、工事の範囲と壁紙を選びやすくなります。
一面だけの張り替えは仕上がりの目的から考える

壁紙を一面だけ張り替える方法はあります。ただし、一面を新しくすれば、必ずほかの壁と同じ見た目になるとは限りません。工事する範囲を小さくしたい希望と、どのように見せたいかという希望を合わせて考えましょう。
SHOSINリフォームの解説では、既存壁紙の経年変化や、同じ品番でも製造時期による色合いの違いが生じる場合があることを挙げています。品番が分かっていても、新旧の色が完全に一致するとは約束できません。
参照:SHOSINリフォーム「壁紙は1面だけ張り替えられる?部分張替えのメリットや注意点を解説」
見積もり前には、「傷を目立ちにくくしたい」「部屋の印象は変えたくない」「一面をアクセントにしたい」など、優先したいことを言葉にしてください。同じ一面張り替えでも、目指す仕上がりによって候補の壁紙が変わります。
部分補修・一面・部屋全体は残る境目で比較する

小さな範囲だけ直す場合
傷や汚れのある箇所だけを直す方法を考えるなら、補修する部分と既存の壁紙が同じ壁面に並ぶことを想定してください。どこまで目立たなくしたいか、補修跡の見え方をどう考えるかが判断の中心になります。
「小さく直す」と「補修したことが分からないようにする」は同じ希望ではありません。範囲を抑えることを優先するのか、見た目を優先するのかを決め、両方を満たせるか相談しましょう。
一面を張り替える場合
一面を張り替える場合は、部屋の角や建具など、工事する面の区切りを確認します。小さな箇所を同じ壁面の途中で直す場合とは、比較する境目が違います。
ただし、一面を替えても、隣の壁や天井は残ります。入口から部屋を見たとき、普段座る場所から見たときに、どの面が一緒に見えるかを確かめてください。張り替える壁の正面だけを見て決めないことが大切です。
部屋全体を張り替える場合
ほかの壁にも汚れや傷みがある、室内の印象をまとめて変えたい場合は、部屋全体の張り替えも比較対象になります。一面だけの工事と同じ目的なのかを揃えて見積もりを検討しましょう。
全体を直す場合でも、壁だけなのか、天井も含めるのかで範囲は違います。工事の名称ではなく、どの面を新しくして何を残すかを具体的に確認すると、仕上がりの期待を共有しやすくなります。
クロスの貼り替えとほかの内装工事を合わせて検討している方は、当社の対応工事をご確認ください。
周囲と揃えるなら同じ品番だけで決めない

既存壁紙と現物を並べて見る
同じ品番を探せる場合でも、現在の壁紙と候補の材料を見比べることが必要です。残す壁がどのような状態か分からないまま、品番だけで色合わせを完了させないようにしましょう。
品番の資料があれば、メーカー名と合わせて提示してください。見つからない場合は、施工時の書類や前回の工事の記録を確認します。似た商品名を自分で選び、同じ材料だと決めつけることは避けてください。
材料が手配できるか、似た候補を選ぶ必要があるかは相談先に確認します。現物のサンプルを見られるなら、残す壁と並べて、普段の照明の下でも比較してみましょう。
色だけでなく柄や表面の見え方も比べる
白い壁紙同士でも、柄や表面の凹凸が違えば同じようには見えません。小さなサンプルでは気にならなくても、壁全体で見たときに何が目立ちそうか、候補ごとに整理します。
「できるだけ同じにしたい」という希望は、色の差、柄の差、表面の見え方のどれを許容しにくいかまで伝えると具体的になります。違いが残る可能性を説明してもらい、それでも一面だけの範囲を優先するか判断しましょう。
迷ったときは、「近い色なら多少の違いは気にならない」のか、「差があるなら一面を違うデザインにしたい」のかを考えてみてください。どちらも選択肢ですが、目的が決まらないまま候補を増やすと比較しにくくなります。まず残す壁との差をどう見せたいかを決め、その条件に合うサンプルを絞ると話し合いが進みます。
家族で確認する場合は、同じ場所から候補を見てください。それぞれ違う照明や位置で比較すると、好みの違いなのか、見え方の違いなのかを整理しにくくなります。
アクセントクロスは意図的に違いをつける選択肢

一面を周囲と揃えるのではなく、色や柄を変えるアクセント貼りもあります。サンゲツは、壁紙の貼り方の一つとして、一面だけ違うデザインにする方法を紹介しています。
アクセントにする場合は、「色差を隠す」ことより、部屋の中でその面をどう見せるかが中心になります。テレビやベッドなどの大きな家具を置く面であれば、家具を置いた後に壁紙が見える範囲も確認してください。
候補は壁紙だけで比べず、床、カーテン、残す家具と一緒に見ると判断しやすくなります。気に入った柄でも、普段座る位置では家具の後ろに隠れる、入口から見たときだけ強く目立つなど、見える場面が異なることがあります。
アクセントにすれば必ず違和感がなくなる、というわけではありません。目立たせたい程度と、日常で見ていたい雰囲気を共有しましょう。部屋の印象を変えたくない方は、無理に違う色柄を選ばず、周囲へ近づける方法を比較してください。
下地と見積もりの範囲も確認する

新しい壁紙の厚みだけで下地の問題は決まらない
サンゲツは、壁紙を剥がした際に糊などが残ると下地の凹凸が目立つ場合があることや、リフォーム向けの厚みのある壁紙について説明しています。貼り替えでは、色柄と合わせて下地の状態を見ることも必要です。
参照:サンゲツ「壁紙でお悩み解決<デザイン編>」リフォーム向けの壁紙
厚い壁紙を選べばどの状態でもきれいに隠せる、と考えないようにしましょう。下地を直す必要があるか、新しい壁紙の仕様で考慮する点があるかを相談してください。
剥がれ、浮き、湿り気などがあるなら、見た目の希望に加えて症状も知らせます。一面だけにしたいという希望と、原因のある範囲を直す必要性は別の判断です。工事範囲は、現在の状態を踏まえて決めましょう。
小面積でも総額は面積だけで判断しない
一面だけの費用を、部屋全体の張り替え費用から単純に割り算して決めることはできません。壁紙の面積だけでなく、撤去、下地補修、養生、家具移動など、何が見積もりに含まれるかを確認する必要があります。
比較する際は、同じ壁面を同じ範囲で直す提案かを揃えてください。一方は下地補修を含み、もう一方は含まない場合、総額だけではどちらが希望に合うか判断しにくくなります。
追加の補修が必要になったときの説明や、材料変更がある場合の扱いも聞いておくと役立ちます。「一面だけなら安いはず」という前提だけで進めず、工事内容と仕上がりの条件を見て選びましょう。
壁一面の張り替えを相談するときに伝えたいこと
相談前には、直したい壁面、傷や汚れの範囲、現在の品番が分かるか、周囲と揃えるか印象を変えるかをまとめてください。壁全体の写真と気になる部分の写真があると、場所と状態を共有しやすくなります。
一面、部分、部屋全体のどれがよいか決め切れていなくても、優先したいことが分かれば比較を始められます。「できるだけ工事範囲を小さくしたい」「色の違いは目立たせたくない」など、迷っている条件をそのまま伝えましょう。
当社は横須賀市を拠点に、神奈川県を中心とした住宅リフォームを手掛けています。クロスの貼り替えや床・壁の傷補修など、小規模な内装工事も扱っています。壁一面の張り替えを考えている方は、現在の状態と希望する仕上がりをお聞かせください。
直したい壁の範囲と、残す壁との色の違いをどう考えるか、整理してご相談ください。

