フローリングを張り替えたいものの、引っ越しや仮住まいまでは考えたくない。そんなときに気になるのが、住みながら工事を進められるかどうかです。
住みながら張り替えられる場合はあります。ただし、施工する部屋の配置、家具を移せる場所、普段の生活動線、床の下地などによって条件は変わります。見積もりでは工事の日数だけでなく、「どの場所を、いつ使えないか」まで確認することが大切です。
住みながら張り替えられるかは生活できる場所を残せるかで考える

床を張り替える部屋では、家具や荷物の移動が必要になります。現在の床材を剥がす工事も伴うため、その部屋を普段どおり使えることを前提に計画しない方がよいでしょう。DAIKENも、住みながらの床張り替えでは荷物の移動や工事音などの影響があると説明しています。
参照:DAIKEN「簡単床リフォーム!フローリングを張り替えなくても敷くだけでOKの“吸着フローリング”」
一室だけを工事する場合でも、別の部屋が空いているか、荷物を移した後にそこで過ごせるかを見てください。空いている部屋があっても、家具で埋まってしまえば寝室や仕事部屋として使えなくなります。
廊下や複数の部屋を工事する場合は、生活に必要な場所へ行けるかが重要です。寝る場所だけを確保しても、玄関、トイレ、台所へ通れなければ暮らしに支障が出ます。間取りを見ながら、施工範囲と使い続けたい場所を分けて整理しましょう。
工事範囲と家具の移動先を先に決める

部屋を分けて進められるかを相談する
複数の部屋を直したいときは、工事を分けて進められるかを相談してください。寝室を先に直し、その後で別の部屋へ移るなどの進め方を希望する場合も、施工上可能かどうかの確認が必要です。
ここで区別したいのは、「工事が終わった部屋」と「荷物を戻して使える部屋」です。床材や施工方法によって使用再開の条件があるため、どの時点で歩けるか、家具を戻せるかを工程と一緒に確認します。工事の完了時刻だけで判断しないようにしましょう。
工事を分けることで家具を何度も動かす必要が生じないか、希望の日程に影響しないかも聞いてください。住みながら進める条件と、工事の効率の両方を見て判断できます。
大きな家具は動かす担当まで確認する
ソファ、ベッド、食器棚などは、移動先だけでなく、誰が動かすのかを決めておく必要があります。Panasonicも、移動する部屋と時期、家具の中身、専門業者が必要なものについて事前相談を勧めています。移動費用の扱いも会社によって異なります。
参照:Panasonic「1日からできる『フローリングリフォーム』知っておきたいポイント」
家具の一覧には、大きさと置き場所も書き添えましょう。「隣の部屋へ移せる」と思っていても、通路を塞いだり、ほかの家具にぶつかったりする可能性があります。処分する物、別室に移す物、そのまま保管したい物を分けると打ち合わせが進めやすくなります。
内装の修繕と合わせて床の張り替えを考えている方は、当社の対応工事もご確認ください。
冷蔵庫や台所は移設と使えない時間を分けて確認する

家電は単に置き場所を変えるだけでは済まない場合がある
冷蔵庫や洗濯機などが施工範囲にあるときは、移動の担当と、電源や給排水への対応を確認してください。自分で取り外す前提なのか、別の手配が必要なのかを決めずに工事日を迎えると、準備が間に合わなくなります。
冷蔵庫については、移動中の電源や食品の扱いも相談事項に入れましょう。機器の取扱説明書に従い、使用できない時間にどう対応するかを決めます。業者が運んでくれるかどうかと、工事中も使えるかどうかは別の問題です。
また、別の場所へ置いた家電が生活動線を塞がないかも見てください。家具と家電を一度に移すと、普段は余裕がある廊下や部屋でも通りにくくなることがあります。
使い続けたい設備を優先順位で伝える
台所、トイレ、洗面所など、毎日使う場所については、「工事中も使いたい」と先に伝えてください。施工範囲に含まれる場合は、使える時間帯、立ち入れない時間帯、代わりの方法を相談する必要があります。
たとえば台所が使えない時間があるなら、食事をどう用意するかを考えます。寝室を直すなら、別の場所で寝られるかを確認します。家族全員の一日の過ごし方を簡単に書き出すと、工事と重なる時間を見つけやすくなります。
工期の短さだけで暮らしへの負担を判断しない

工事の日数と各部屋の使用制限は異なる
「工事は数日」と分かっても、その間ずっと家全体が使えないのか、一部だけ使えないのかで準備は変わります。工程表を見るときは、施工場所、作業内容、立ち入りの可否、荷物を戻す時期を対応させて確認しましょう。
Panasonicの床リフォーム解説では、既存床を撤去する張り替えと、上から施工する重ね貼りで工程が異なることが示されています。紹介されている短工期の例が、そのまま自宅に当てはまるわけではありません。床の状態や施工範囲を前提にした日程の確認が必要です。
工法は生活への影響だけで選ばず、現在の床に適しているかも確認してください。工事を短くするために重ね張りを希望しても、既存床の状態によって別の方法を検討する場合があります。
在宅勤務や家族の予定も共有する
工事中の音が気になる時間、家を空けられない日、オンライン会議がある時間帯などは、打ち合わせで共有してください。「在宅しているから工事中も同じ部屋で仕事ができる」とは限りません。
小さなお子さまやペットがいる場合は、作業場所に入らずに過ごせる場所も考えます。家具の一時置き場と家族の居場所を兼ねると余裕がなくなるため、荷物を移した状態を想定しておくことが大切です。
畳からフローリングへ変更する場合の工期については、畳からフローリングにする工事の日数と下地の関係も関連情報になります。ここでは、既存フローリングの張り替えを中心に、生活の準備を整理しています。
見積もり前に準備と変更時の対応を揃える

見積もりを依頼するときは、床材と施工費だけでなく、家具移動、養生、荷物の保管などをどこまで含むか確認してください。自分で行う準備と、依頼する作業の境目が分かると、工事前日の負担を見通しやすくなります。
準備する物には、工事中も毎日使う物と、しばらく使わない物があります。着替え、仕事道具、常備品などを一時置き場の奥へ入れてしまうと、取り出すために荷物を動かすことになります。家具を移す順番だけでなく、工事中に必要な物を取り出しておく順番まで決めると、暮らしへの負担を整理できます。
家族で準備を分担する場合は、片付ける担当、家具の移動を依頼する担当、日程の連絡を受ける人を揃えておきましょう。同じ家具について複数の人が別の想定をしていると、移動先や中身の扱いが決まりません。
当日の作業が始まってから準備するのではなく、いつまでに何を片付けるかを決めておきましょう。毎日使う物は取り出しやすい場所へまとめ、移動先に置いた家具の中身を工事中にも使えるか考えておくと役立ちます。
既存床を剥がした後で下地補修が必要になった場合は、日程や費用が変わる可能性があります。変更が必要になったときに、どの時点で説明を受け、追加工事を決めるのかも相談してください。予定の変更によって寝る場所や家電の使用に影響が出るかまで確認できれば、生活の計画も見直せます。
住みながらの床工事は間取りと暮らし方を伝えて相談する
相談では、施工したい部屋、家具・家電の一覧、使い続けたい場所、希望する日程をまとめて伝えましょう。仮住まいを避けたいという希望も最初に共有し、その条件で進められるかを確認してください。
間取り図がなければ、簡単な手書きでも構いません。部屋と通路、家具の位置が分かる形にしておくと、「ここを工事すると、どこへ移動するか」を話し合いやすくなります。床の沈みや剥がれなど、現在の症状も一緒に知らせてください。
当社は、横須賀市を拠点に神奈川県を中心とした住宅リフォームを手掛けています。床や壁の傷補修を含む内装の修繕も扱っています。床の張り替えを検討するときは、仕上がりの希望に加えて、工事中の暮らしについてもお聞かせください。
施工したい範囲と、工事中も使いたい部屋を整理したうえでご相談ください。

