畳が古くなり、掃除のしやすいフローリングへ変えたい。そう考えたとき、「2026年に使える補助金はないだろうか」と調べる方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、畳を撤去してフローリングを張るだけの工事では、国の省エネ補助金の対象にならないケースが一般的です。一方で、床下に断熱材を入れる、隣の部屋との段差をなくす、滑りにくい床材へ変更するといった工事を伴う場合は、制度の対象になる可能性があります。
つまり、補助金を利用できるかどうかは「畳からフローリングにする」という工事名だけでは判断できません。誰が住んでいるのか、何のために床を変えるのか、どこまで施工するのかによって答えが変わります。
また、補助制度には受付期間や募集件数があり、予算上限に達すると早めに終了することもあります。2026年7月時点ですでに受付を終えている制度もあるため、過去の記事だけを見て「まだ使える」と思い込まないよう注意が必要です。
【要点まとめ】
- 畳からフローリングへ張り替えるだけでは、国の省エネ補助金の対象にならないことが多い
- 床断熱や段差解消を同時に行うと、工事内容によっては補助対象になる可能性がある
- 横須賀市には、年齢や介護認定、同居、結婚などの条件に応じて利用を検討できる制度がある
- 補助金は工事を始めてから申請できない場合があるため、見積もりの段階で確認することが大切
【目次】
- 畳からフローリングへの変更で補助金は使える?
- 2026年に横須賀市で確認したい補助制度
- ケース別に見る利用できる可能性のある制度
- 申請前に知っておきたい注意点
- 補助金だけで工事内容を決めないことも大切
- まとめ|床の状態と制度を一緒に確認しよう
■2026年に横須賀市で確認したい補助制度

・住宅省エネ2026キャンペーン
国の「住宅省エネ2026キャンペーン」では、一定の条件を満たす床・壁・天井などの断熱改修が補助対象に含まれます。床については、登録された断熱材を使い、決められた基準に沿って施工することが必要です。
そのため、畳をフローリングに替えるタイミングで床下の断熱材も施工するなら、対象になる可能性があります。ただし、表面の床材を張り替えただけでは対象になりません。対象住宅や必須工事、最低補助額などの条件もあるため、床断熱だけを行えば必ず利用できるわけではない点にも注意しましょう。
申請は施主本人ではなく、制度に登録した施工事業者が行います。補助金を前提に考える場合は、見積もりを依頼する段階で登録状況と対象工事を確認しておく必要があります。
参考:キャンペーンについて【リフォーム】|住宅省エネ2026キャンペーン
・横須賀市の高齢者住宅リフォーム補助金
横須賀市では、2026年度に「高齢者住宅リフォーム補助金」が実施されました。住宅所有者と65歳以上の方が同居する市内住宅が対象で、市内に本店や本社を置く事業者へ依頼する税抜20万円以上の工事に対し、一律10万円を補助する制度です。
床材の張り替えや断熱改修、畳の取り替えも対象工事に含まれていました。ただし、2026年度の申請受付と抽選はすでに終了しています。今から同制度へ新しく申し込むことはできません。
今後も同じ内容で実施されるとは限りませんが、翌年度に床リフォームを考えている場合は、市の発表を早めに確認しておくとよいでしょう。なお、2026年度は市の交付決定前に始めた工事やDIYが対象外となっていました。
参考:高齢者の住宅リフォームに補助します(令和8年度高齢者住宅リフォーム補助金)
・介護保険の住宅改修費
要支援または要介護認定を受けている方が自宅で安全に暮らすための工事であれば、介護保険の住宅改修費を利用できる場合があります。
対象になるのは、段差の解消や、滑り防止・移動の円滑化を目的とした床材の変更などです。床材変更に必要な下地補修や根太の補強も、付帯工事として認められることがあります。
ただし、「和室をおしゃれな洋室にしたい」という理由だけでは対象になりません。身体状況や生活動線に照らして、その床工事が必要だと説明できることが重要です。支給限度額は原則20万円で、所得に応じて1割から3割を自己負担します。
■ケース別に見る利用できる可能性のある制度

・市外の子ども家族と同居・近居する場合
横須賀市の「2世帯住宅リフォーム補助金」は、市内に住む親世帯と、市外から転入する子ども家族の同居や近居を支援する制度です。条件を満たすと、リフォーム費用の2分の1、最大30万円が補助されます。
床材の張り替えを含む内装工事も対象例に挙げられています。ただし、先着10件で、予算上限に達した時点で受付が終わる可能性があります。対象となる住宅や転入時期にも条件があるため、単に二世帯で暮らす予定があるだけでは申請できません。
参考:2世帯住宅リフォーム補助金~市外から転入する子ども家族との同居を応援!
・結婚を機に新居をリフォームする場合
2026年度の横須賀市「結婚新生活支援事業」では、条件を満たす夫婦やパートナーを対象に、住宅リフォーム費用も補助対象としています。
対象になるのは、結婚やパートナーシップ宣誓に伴い、住宅の機能維持や向上を目的として行う修繕・増改築です。婚姻日などの前後1年以内に契約した工事であること、所得や年齢、居住期間などの条件を満たすことが求められます。
・床の寒さも一緒に改善したい場合
畳をフローリングへ変更すると、以前より足元が冷たく感じることがあります。畳には厚みがあり、床下から伝わる冷気をやわらげていたためです。
せっかく床を剥がすのであれば、床下の断熱材が入っているか、ずれたり劣化したりしていないかまで確認すると安心です。条件に合う断熱工事なら国の補助対象になる可能性があるほか、補助金を使わない場合でも、工事後の快適さは大きく変わります。
■申請前に知っておきたい注意点

・契約や着工の前に確認する
補助制度によって申請のタイミングは異なります。交付決定前の着工が認められない制度もあれば、登録事業者が工事後に申請する制度もあります。
「工事が終わってから領収書を出せば補助されるだろう」と考えるのは危険です。契約、着工、支払いのどの段階までに何が必要なのかを、工事前に確認してください。
・工事前の写真を残しておく
床材の状態や段差、施工する範囲が分かる写真は、申請時の重要な資料になります。工事が始まると元の状態は確認できません。部屋全体だけでなく、畳の傷み、出入口の段差、床下の状態なども記録しておくとスムーズです。
・同じ工事で制度を重複利用できない場合がある
横須賀市の高齢者住宅リフォーム補助金は、介護保険の住宅改修費や住宅省エネ2026キャンペーンなどとの併用が認められていませんでした。
複数の制度に当てはまりそうでも、同じ床工事に二重で補助を受けられるとは限りません。どの制度を使うと負担を抑えやすいのか、対象範囲を分けられるのかまで確認する必要があります。
まだ工事をすると決めていない段階でも、床の状態やご家族の状況を整理しておくと、使える可能性のある制度を見つけやすくなります。
■補助金だけで工事内容を決めないことも大切
補助金が使えると聞くと、対象になる工事をできるだけ多く入れたくなるかもしれません。ただ、補助額を増やすために必要のない設備や工事を追加すると、最終的な支払額がかえって増えることもあります。
大切なのは、今の和室にどのような不便があり、これからどう使いたいかを整理することです。掃除を楽にしたいのか、ベッドを置きたいのか、車いすで移動しやすくしたいのか、冬の寒さまで改善したいのか。目的によって適した床材や下地のつくり方は変わります。
また、畳を剥がしてみると、床下の湿気や腐食、下地のたわみが見つかるケースもあります。表面だけを新しくしても、下地が弱ければ床鳴りや沈みにつながりかねません。
補助制度の条件を確認することはもちろん重要ですが、長く安心して使える床にすることを優先し、そのうえで利用できる制度を選ぶという順番が後悔を防ぎます。
■まとめ|床の状態と制度を一緒に確認しよう
畳からフローリングへの変更では、床材の張り替えだけで使える補助金は限られています。一方、床断熱、段差解消、滑りにくい床材への変更などを伴う場合は、国や横須賀市の制度を利用できる可能性があります。
2026年度の高齢者住宅リフォーム補助金はすでに受付を終了していますが、介護保険の住宅改修費、2世帯住宅リフォーム補助金、結婚新生活支援事業など、世帯の状況によって確認したい制度は異なります。
補助金は募集期間だけでなく、申請前の契約や着工、施工事業者、工事内容にも条件があります。まずは「自宅が対象か」だけでなく、「どの工事が必要か」を現地で確認するところから始めましょう。
亀谷工務店は、横須賀市を中心に小さな内装工事から床下を含むリフォームまで対応しています。制度を利用できるか分からない場合も、現在の床の状態とご希望を伺いながら、無理のない工事方法をご提案します。
相談したからといって、すぐに工事を決める必要はありません。畳からフローリングへの変更を考え始めた段階で、お気軽にお問い合わせください。

